北朝鮮、5度目の核実験を認める
9月 09, 2016 16:45 Asia/Tokyo
北朝鮮政府が、アメリカの敵対に対抗するため、5度目の核実験を行ったとしています。
AP通信が、韓国・ソウルから伝えたところによりますと、北朝鮮は、核弾頭の爆発実験を行い、その目的は、アメリカの敵対に対抗することにあると発表しました。
北朝鮮の朝鮮中央通信も、9日金曜の核実験を認め、この核弾頭はミサイルに搭載することが可能だとしました。
数時間前には、アメリカと韓国の情報筋が、北朝鮮でマグニチュード5.3の比較的強い人工地震派が検知されたことを明らかにし、北朝鮮が新たな核実験を行った可能性を伝えていました。
韓国軍は、9日、北朝鮮がこれまでで最大規模の核実験を行ったと見られると発表しました。
韓国はこれ以前、北朝鮮が5度目の核実験を準備しているとする報告を発表し、北朝鮮北東部プンゲリの核実験場での活動が活発化しているとしていました。
IAEA国際原子力機関の関係者の他、日本、アメリカ、韓国、フランスといった国々が、この核実験に対して強い反発を示しました。
こうした中、日本の安倍総理大臣は、「このような核実験は断じて容認できない」と語りました。
日本政府は、国境地域の放射線量を計測するため、自衛隊機2機を派遣しました。
中国外務省は、中国は北朝鮮の核実験に強く反対すると発表しています。
北朝鮮は、今年1月、4度目の核実験を実施し、その後、複数のミサイル実験を行いました。
これらの実験を受け、国連安全保障理事会は北朝鮮に対し、新たな制裁を発動しました。
北朝鮮は、2006年以来、核・ミサイル実験を理由に国連の制裁を受けています。
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