アメリカによる東アジアの緊張拡大
北朝鮮の核実験を受けたアメリカの爆撃機の韓国への派遣後、両国の海軍は、この実験を口実に前例のない措置をとり、合同軍事演習を実施しました。
ヴァガーリー解説員
両国は毎年、朝鮮半島沖で複数回に渡る軍事演習を実施しています。両国の軍事演習は、定期的に行われていますが、今回の演習はメディアでは報道されませんでした。この演習には、アメリカと韓国のミサイル艦、潜水艦、ヘリコプター、偵察機が参加しています。
朝鮮半島におけるアメリカの軍国主義的な政策の継続は、東アジアを深刻な治安状況に直面させています。北朝鮮の最近の5度目の核実験は、朝鮮半島での軍の立場を強化すると共に、この地域における軍事演習を増加させるための、格好の口実をアメリカに与えたことになります。
北朝鮮は、韓国とアメリカの合同軍事演習の実施を自らの国家安全保障の脅威だとし、その結果に関して何度となく警告を発しています。
政治評論家は、アメリカと韓国の軍事演習の実施は、韓国が自身を完全にアメリカの安全保障の傘下に置いていることを示していると見ています。実際アメリカは、北朝鮮の挑発行為により、東アジアや朝鮮半島での軍事、安全保障面での立場を強化しようとしています。なぜなら、アメリカの真の目的は中国を封鎖することにあるからです。
朝鮮半島の治安状況が緊迫化すればするほど、アメリカは韓国におけるミサイルシステムの配備など、地域における軍事力の増強を正当化しています。こうした状況により、日本のナショナリストも、地域で軍事大国に変るための機会を見極めようとしています。日本とイギリスの共同訓練実施に向けた合意は、こうした方向で注目すべきものです。北朝鮮は、この合意を非難するとともに、「日本は地域で軍事大国に変ろうとしている。日本の植民地主義の歴史に注目すると、このことは地域の治安にとって非常に懸念すべき問題だ」としました。
アメリカが朝鮮半島で情勢不安を煽った結果、イギリスなど西側諸国の地域への参入とともに、兵器競争や軍事隊列が形成されています。このため、北朝鮮と中国は、アメリカやその地域の同盟国に対し、抑止力を強化し、力を誇示しようとしています。太平洋西部の今月の中国空軍の二回目の演習実施は、この問題に関連付けて見ることができます。中国空軍の報道官は、「この演習で40機以上の爆撃機や戦闘機が、宮古海峡を飛行したあと、演習を実施した」と報告しました。中国の爆撃機、戦闘機、燃料輸送機は今月初めにも、台湾とフィリピンの間のバシー海峡を、太平洋西部での軍事演習のために使用しました。
いずれにせよ、東アジアにおける兵器競争により、これらの国の資金の重要な部分が軍国主義に注がれ、これにより地域諸国の経済成長を妨げる可能性があります。こうした中、アメリカは自分自身をこうした緊張を生み出す流れから利益を得る勝者と見ているのです。