米元副大統領、参加者の攻撃により反イラン演説を中断
(last modified Tue, 11 Oct 2016 10:12:00 GMT )
10月 11, 2016 19:12 Asia/Tokyo
  • 米元副大統領、参加者の攻撃により反イラン演説を中断

アメリカの元副大統領が、聴取者の一人の抗議により、反イラン的な演説の中断に追い込まれました。

ナイジェリア発行の新聞 ナショナルミラーによりますと、ジョージ・W・ブッシュ政権で副大統領を務めたリチャード・チェイニー氏は、10日月曜、ワシントンのアメリカンエンタープライズ公共政策研究所で演説を行っていた際、会場に居合わせた一人の抗議者が起こした騒ぎにより、演説を中断しました。

チェイニー氏は、この演説の中で、イランとの核合意の成立を、全くの気ちがい沙汰だとして、アメリカのオバマ大統領がイランにアメリカを消滅させるための能力を備えさせる第1の責任者であると主張すると共に、イランに対する軍事的選択肢の利用を求めました。

また、核合意は、イランにアメリカを核攻撃するための手段を与えているとしました。

チェイニー氏のこうした表明の一方、IAEA国際原子力機関やアメリカの情報機関さえもが、イランの核活動は、核兵器の製造に向かっておらず、平和的なものであることを強調しています。