12月 05, 2016 19:38 Asia/Tokyo
  • スーチー氏、マレーシア外相とのイスラム教徒の問題についての話し合いを拒否

ミャンマーの国家顧問兼外相のアウンサンスーチー氏が、マレーシアのアニファ・アマン外相とのイスラム教徒のロヒンギャ族の問題に関する話し合いを拒否しました。

イルナー通信によりますと、スーチー氏は、「アニファ・アマン外相とは、二国間関係についてのみ話し合いを行う」と語りました。

両外相は、二国間関係について話し合うことで合意していますが、イスラム教徒のロヒンギャ族を支持するマレーシアの立場や、マレーシア駐在のミャンマー大使の呼び出しにより、スーチー氏はこの会談でイスラム教徒問題について話し合わないことになっています。

これ以前に、マレーシアのナジブ首相は、ロヒンギャ族の殺害に対するミャンマー政府の対応を非難し、この殺害は国際刑事裁判所とイスラム協力機構の介入により、停止されるべきだとしました。

ミャンマー政府は2日金曜、声明の中で、マレーシア政府に対してミャンマーの主権を尊重するよう求めました。

マレーシア政府はASEAN東南アジア諸国連合の協定により、ほかの加盟国の内政不干渉が義務付けられています。

ミャンマー政府も、ロヒンギャ族に関するマレーシア政府の立場は政治的なものであり、その目的はマレーシア国内の支持の獲得だとしています。

イスラム教徒のロヒンギャ族は、2012年から西部ラカイン州における過激派仏教徒の襲撃を受けており、今年10月からは、彼らによる新たな暴力が始まっています。

この暴力により、3万人のロヒンギャ族が難民化しています。

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