12月 22, 2016 19:51 Asia/Tokyo
  • ロイター通信、IAEA事務局長の再選に触れる

ロイター通信が、外交筋の話として、IAEA国際原子力機関の天野事務局長は再選するだろうとしました。

ロイター通信がオーストリア・ウィーンから伝えたところによりますと、一部の外交関係者は、天野事務局長は3度目の再選を果たすことになるだろう、それは彼のもっとも有力なライバルが立候補を取り下げたからだとしました。

天野事務局長は2009年からIAEAの事務局長に就任しています。

天野事務局長はまた、今年9月、イランと6カ国の核合意の監視を続ける重要性を強調し、IAEA事務総長に留任するため、努力するとしました。

西側のある外交官は匿名で、「他に誰も候補者は存在しない。それは、天野事務局長が大きな支持を集めているからだ」と語りました。

西側の外交官はまた、「アルゼンチンの外交官ラファエル・グロッシ氏が天野事務局長の対抗馬になると見られていたが、天野事務局長の任期満了が近づくとともに、彼は立候補をあきらめたと述べています。

ある別の外交官は、アルゼンチンは天野事務局長の三期目の任期終了、つまり2021年まで待ち、その後グロッシ氏をIAEA事務局長候補として立てることを決めているとしました。

グロッシ氏はIAEAの古参の関係者で、最近、原子力供給グループの議長に就任しました。

現在、これに関してグロッシ氏のコメントを得るために、彼と連絡を取ることができないということです。

天野事務局長は2009年、初めて、西側諸国の支援により、IAEA事務局長に就任しました。エルバラダイ元事務局長は常にアメリカの政府関係者とイラン核問題をめぐり対立を抱えていたことから西側諸国はエルバラダイ元事務局長の後任となる西側寄りの後継者を求めていました。

2005年、エルバラダイ元事務局長はノーベル平和賞を授与されました。アメリカのジョージ・ブッシュ政権はエルバラダイ元事務局長が限度を超えてイランに妥協していたと非難しました。

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