2月 27, 2017 18:57 Asia/Tokyo
  • アメリカのイスラム団体によるイスラム排斥拡大への警告

アメリカ・イスラム関係評議会が、アメリカにおけるイスラム恐怖症の拡大について警告しました。

ハフィントンポストのインターネットサイトによりますと、アメリカのイスラム関係評議会の幹部の一人は、26日日曜、「アメリカの高官は、イスラム恐怖症の拡大とモスクの襲撃に注目していない」と語りました。この関係者は、アメリカのイスラム教徒に対する差別が拡大しており、トランプ大統領をはじめとする政府関係者は、これに対して沈黙すべきではない、としています。

トランプ政権のスタートから、アメリカにおけるイスラム恐怖症が拡大し、一部のモスクが破壊され、火がつけられることもあります。イスラム教徒の大学生も、人種差別的な標語によって襲撃を受けています。市民活動家によれば、トランプ大統領の言動は、イスラム排斥団体の活動を拡大させています。

こうした中、アメリカ政府は、声明の中で、“アメリカは宗教的な信条を尊重している”と主張し、ユダヤ教の宗教施設や礼拝所の保護に努めるべきだとしています。アメリカ社会におけるユダヤ人排斥の拡大に対する懸念が表明されている一方で、この国のイスラム教徒は、過去20年近く、さまざまな問題や迫害にさらされています。また、トランプ大統領の就任により、宗教少数派に対する差別的な感情が高まっています。

アルアーラムチャンネルによりますと、フロリダ州ヒルズボロ郡の団体は、イスラム施設で火災があったことを明らかにし、「この火災は放火によるものだと断定された」としました。この報告によれば、火災が起きたとき、モスクの中には誰もおらず、被害は入り口とじゅうたんだけに留まったということです。

トランプ大統領は選挙戦での人種差別的な演説の中で、常に、「大統領になったらイスラム教徒のアメリカ入国を禁じ、メキシコとの国境に移民の入国を阻止するための壁を作る」と語っていました。

専門家によれば、トランプ大統領の挑発的な発言は、アメリカの一部の都市で、特にイスラム教徒に対する嫌悪からくる攻撃を煽っています。イスラム排斥の前例のないほどの拡大により、アメリカのイスラム教徒の社会的な立場や雇用は深刻な危険に晒されており、イスラム教徒は命を守る心配もしなければなりません。

さまざまな報告によれば、アメリカでのイスラム教徒に対する言葉の攻撃や人種差別的で過激な行動は、2015年以来、3倍に増加しているということです。

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