韓国議会が中国に対する声明

韓国の議会が、韓国におけるアメリカのミサイルシステムＴＨＡＡＤの配備を理由に、中国が同国に対する経済的制限措置を講じたことに対して、その停止を求めました。

韓国ヨンハプ通信が31日金曜伝えたところによりますと、韓国議会の声明では、中国の制裁により韓国企業の貿易活動が停止されたことについて遺憾の意が表され、中国の観光ツアーが韓国に渡航することができないことが非難されています。

中国に韓国製品を輸出している多くの業者もここ数ヶ月、貿易活動の停止に不満を表し、「これらの商品の中国向けの売却が制限されている」としています。

韓国の国会議員はさらに、同国の政府に対し、中国との関係において生じている問題を解決するよう努力し、二国間の対立の解消するために協力するよう求めました。

韓国とアメリカはこれ以前、北朝鮮の脅威に対抗するため、2017年末までに韓国内にミサイル迎撃システムＴＨＡＡＤを配備することを発表しました。

中国は北朝鮮の最も近い隣国として、この問題に強く反対し、それを東アジアの軍事的な緊張を煽るものだとしています。韓国も、北朝鮮の軍事的脅威が取り除かれれば、ＴＨＡＡＤを配備する必要はなくなるとしています。