オバマ米前大統領が、アメリカの国内事情を批判
4月 25, 2017 17:45 Asia/Tokyo
アメリカのオバマ前大統領が、「様々な部門におけるアメリカの問題の原因は、政治の舞台への資金の流入と、特定の利益を持つ団体の政治的対応にある」と語りました。
ロイター通信によりますと、オバマ前大統領は25日月曜、昨年大統領としての任期が満了して以来初めて、正式な場に姿を見せ、イリノイ州シカゴ大学での学生会合において、8年間の在任中におけるアメリカ政府の行動を擁護しました。
オバマ氏はまた、「個人や政党による利益獲得のための政治的な対応により、わが国の政党は互いに大きく乖離し、彼らの間での合意成立がさらに困難になっているのが現状だ」と述べています。
さらに、「政治の舞台に金銭が流入し、特別な利益をもつ団体の要求が通ってしまっていることは、アメリカのあらゆる問題点に影を落としているが、アメリカ国民の大半はこのことを理解できていない」としました。
また、「メディアの間で生じた変化により我々は、全ての人々が自分と同じ意見を持つ人の話に耳を傾け、グループや個人は自分の思惑とする事柄のみを強化し、我々が健全な議論を展開できるような共通の事実を無視してしまうという事態に直面している」と語っています。
オバマ氏はまた、「我々自身の間で内部対立が存在し、諸問題について合意できない限り、発展を遂げることを期待してはならない」と述べました。