元イギリス外交官、「サウジアラビアは過激派思想に資金を提供している」

サウジアラビア駐在元イギリス大使が、サウジアラビア政府は過激派思想に資金を提供しているとしました。

新聞インディペンデントのインターネットサイトによりますと、William Patey元大使は、イギリス議会の円卓会議で、「サウジアラビアはイギリスで、過激なテロにつながる思想に対して、資金を提供している」と語りました。

また、「サウジアラビアは、過激派思想に対する資金援助の結果が、イギリス、ヨーロッパのみにとどまらないということを、まだ完全に気づいていない。このサウジアラビアの不健全な行動に対処する措置を講じなけばならない」と述べました。

Patey元大使は２００６年から２０１０年にかけて、サウジアラビア駐在イギリス大使をつとめ、現在はイギリス外務省の中東管理局長に就任しています。

こうした中、イギリス政府は、国内の過激派の資金援助に関する報告の発表を控えており、大きな批判を受けています。

有識者は、このような報告が発表されなかったのは、サウジアラビアへの支持のためだと強調しています。