ノーベル平和賞ICAN副議長、核兵器の恐ろしさへの理解を訴える
(last modified Mon, 09 Oct 2017 08:50:33 GMT )
10月 09, 2017 17:50 Asia/Tokyo
  • NGO・ICAN
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ノーベル平和賞を受賞した核廃絶NGO・ICANのレベッカ・ジョンソン副議長が、「全ての人々が、核兵器による対決が人類に死をもたらすものだということを理解すべきだ」と語りました。

ロシア・スプートニク通信によりますと、今年のノーべル平和賞を受賞したICANのレベッカ・ジョンソン副議長は、核兵器の使用に関するアメリカと北朝鮮の示唆や、これに関する世界の人々の懸念について触れ、「我々が今直面しているのは、核兵器のみに依存している脆弱な指導者の存在である。そのために現状は危機的なものになっている」と述べています。

また、「現在、全世界で核兵器といった大量破壊兵器を保有しているのは9ヶ国のみである」と強調し、「このような兵器は、全人類の存続と平和にとっての脅威であり、核兵器保有国の政府は、自国の核兵器を削減し、あるいは廃絶すべきだ」としました。

ノーべル平和賞

ジョンソン所長はまた、包括的核実験禁止条約の実施を求めるとともに、「この条約は、核兵器が倫理に反するのみならず、違法なものであり、このような兵器の使用を示唆、或いは実際に使用する国は全て、人類に対する犯罪者として国際刑事裁判所で責任を問われることになる」と強調しています。

さらに、対決や紛争を政治的な手段や外交により解決するよう訴えました。