アメリカが、ロヒンギャ族のイスラム教徒の殺害に関する明確な立場表明を回避
11月 01, 2017 23:28 Asia/Tokyo
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ロヒンギャ族のイスラム教徒
人権擁護国家を常に自称するアメリカが、これまでロヒンギャ族のイスラム教徒の殺害に関する明確な立場表明を差し控えています。
アメリカの独立系専門特化型サイト・ヴォックスによりますと、アメリカ政府に対する政治的な風当たりが強まってきて以来、アメリカのティラーソン国務長官は先週、玉虫色の受動的な反応を示し、ミャンマー政府軍によるロヒンギャ族のイスラム教徒の弾圧を非難しました。
同時に、ティラーソン長官は多数のロヒンギャ族のイスラム教徒の殺害と難民化という現象を、民族浄化あるいは人類に対する犯罪とは明言していません。
この報告によりますと、ミャンマーでは国内の暴力により国家崩壊の危機が迫っているものの、アメリカはこうした暴力行為の停止に向けた行動は一切とっていません。

ミャンマー西部・ラカイン州では、今年の8月25日から、同国の政府軍によるロヒンギャ族のイスラム教徒への弾圧・攻撃が新たに始まっており、これにより現在までに6000人以上が死亡したほか、8000人が負傷し、また、数十万人が隣国バングラデシュへの避難を余儀なくされています。
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