イラン第一副大統領、「イランとロシアのテロ対策に関する協力は、世界の成功モデルだ」
イランのジャハーンギーリー第一副大統領が、イランとロシアの関係は、あらゆる分野において拡大しているとし、「テロとの戦いにおける両国の協力は、成功モデルとして世界に示されている」と語りました。
イルナー通信によりますと、ジャハーンギーリー第一副大統領は、30日木曜夕方、ロシアのソチで、メドベージェフ首相と会談し、先ごろ行われた、イラン、ロシア、トルコの首脳会談に触れ、「この会談の結果がシリアと地域諸国の人々にとって有益であるよう望んでいる」と語りました。
また、イランとロシアの首脳会談が、過去4年の間に12回行われたことに触れ、石油・天然ガスをはじめとするさまざまな分野で両国の協力を拡大する必要性を強調しました。
さらに、「イランはロシアの石油企業の参入と投資を歓迎する」と述べました。
一方のメドベージェフ首相もこの会談で、両国の関係拡大の必要性を強調し、ロシアの石油大手がイランの投資に関心を寄せていることを明らかにしました。
また、イランとロシアの協力の未来は明るいものだとし、「両国の協力拡大のために、ロシアでは特別委員会が活動を行っている」と述べました。
メドベージェフ首相は、イランの上海協力機構の正式加盟に関してロシアに異存はないとし、「ロシア政府は、イランのこの組織への加盟に向けて努力する」と述べました。
ジャハーンギーリー第一副大統領は、上海協力機構の会合に出席するため、30日、ソチを訪問しました。
上海協力機構は、2001年、中国、ロシア、カザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタンによって、安全保障、経済、文化面での協力を目的に創設されました。
イランは現在、オブザーバー国ですが、正式加盟に向けた協議を行っています。