アメリカ、国連安保理で完全に孤立
12月 09, 2017 17:22 Asia/Tokyo
アメリカが、国連安保理の会合で、ベイトルモガッダス・エルサレムの問題により、完全に孤立しました。
アメリカのトランプ大統領は、地域や世界の大きな反対をよそに、6日水曜夜、ベイトルモガッダスをシオニスト政権イスラエルの首都としました。
トランプ大統領はまた、アメリカ国務省に対して、アメリカ大使館をテルアビブからベイトルモガッダスに移転する準備を整えるよう求めました。
ベイトルモガッダスは、1967年からシオニスト政権に占領されています。
国連安保理は、8日金曜、理事国の過半数の要請により、ベイトルモガッダスを正式にシオニスト政権イスラエルの首都と認めるトランプ大統領の行動を検討するための緊急会合を開催しました。
中東和平担当のムラデノフ国連特別調整官は、この緊急会合が始まる中で、「トランプ大統領の決定は、一方的な行動の危険な連鎖をつくり、地域における暴力をふやすことになる」と語りました。
スウェーデン、イギリス、フランス、ロシア、エジプト、イタリア、ウルグアイ、セネガル、ボリビア、エチオピア、カザフスタン、ウクライナ、日本、そしてヨルダンの国連大使も、この緊急会合でトランプ大統領の決定に反対し、それを懸念すべき事柄だとしました。
一方で、アメリカのヘイリー国連大使はこの緊急会合で、トランプ大統領の行動に対する国際社会の懸念をよそに、アメリカは国連にイスラエルについて決める権利を与えないとしました。
シオニスト政権のダノン国連大使も、アメリカの決定を賞賛しました。
この緊急会合の終了後、フランス、ドイツ、スウェーデン、イギリス、イタリアの国連大使は、共同声明を発し、アメリカのベイトルモガッダスに関する決定は、国連安保理決議違反であり、有益でないとしました。