国連関係者、「北朝鮮は戦争を回避したいと考えている」
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フェルトマン事務次長
国連の関係者が、北朝鮮は戦争を避けようとしていると明らかにした中で、アメリカのティラーソン国務長官は、「アメリカ政府は、北朝鮮との協議への用意がある」と語りました。
フランス通信によりますと、国連のフェルトマン事務次長は、12日火曜、北朝鮮訪問に関する報告を国連安保理に提出した後、「北朝鮮の関係者はこの訪問で、戦争を避けることが重要だと語ったが、協議に関する具体的な提案はなかった」と語りました。
また、「この訪問では、北朝鮮側に対し、協力の用意があることを示すよう求めると共に、国連はそれを助けることができると伝えた」としました。

さらに、朝鮮半島の危機の協議による解決策にいたる道が、完全に開かれるよう期待感を表明しました。
フェルトマン事務次長は、ピョンヤンで、北朝鮮のリ・ヨンホ外相やパク・ミョングク外務次官と会談しました。

国連の関係者が北朝鮮を訪問するのは、2011年以来のことです。

ティラーソン国務長官は、「アメリカ政府は、北朝鮮の核兵器廃絶に関して、何の条件もなく、北朝鮮と協議を行いたいと考えている」と語りました。
ティラーソン国務長官は、12日、ワシントンの大西洋評議会で、北朝鮮はアメリカと世界にとって深刻な脅威だとし、「北朝鮮の脅威は、これ以上無視できないほど非常に大きくなっている」と主張しました。
また、「アメリカは、戦略的な忍耐を終えようとしている」と述べました。
ティラーソン国務長官は、「北朝鮮に関するアメリカ政府の政策は、完全に明らかであり、朝鮮半島の核兵器廃絶を求めている」と強調しました。

北朝鮮のキムジョンウン労働党委員長は、北朝鮮は世界の優れた核大国になると約束しました。
キム委員長は、12日、「北朝鮮は、軍事力やミサイル力の点でアメリカと同じレベルに達する力を持っている」と語りました。