オーストラリアの弁護士らが、ミャンマーのスーチー外相の法的訴追を強調
(last modified Sat, 17 Mar 2018 11:39:23 GMT )
3月 17, 2018 20:39 Asia/Tokyo
  • ミャンマーのスーチー外相
    ミャンマーのスーチー外相

オーストラリアの弁護士らが、人類に対する犯罪を理由に、ミャンマーの外務大臣兼国家最高顧問のアウンサン・スーチー氏に対する法廷訴追要請を、オーストラリアの裁判所に提出しました。

イスナー通信によりますと、ASEAN東南アジア諸国連合の会合への参加を目的に、スーチー氏がオーストラリアに滞在している中、同国メルボルン市の弁護士ら数名が、同国の裁判所に対し、スーチー氏を人類に対する犯罪で提訴する書類を提出しています。

この問題について、オーストラリア連邦裁判所の元判事の1人と、数名の弁護士は、「数多くの証拠資料から、ミャンマーのロヒンギャ族のイスラム教徒に対する弾圧が報告されており、これはミャンマー政府軍によりロヒンギャ族に対し、組織的、計画的な犯罪が引き起こされていることを物語っている」としています。

 

ロヒンギャ族のイスラム教徒

 

昨年8月25日から、ミャンマー西部ラカイン州では、政府軍と過激派仏教徒によるロヒンギャ族のイスラム教徒への攻撃が開始されており、これにより6000人以上が死亡、8000人が負傷したほか、およそ100万人が隣国のバングラデシュに避難しています。