イギリス、ドイツ、フランスの核合意遵守の強調
イギリス、ドイツ、フランスの首脳が、22日木曜夜、ベルギーのブリュッセルで行われたEU首脳会議の傍らで会談し、核合意について話し合いました。
イギリス政府は声明の中で、「メイ首相、メルケル首相、マクロン大統領はこの会談で、核合意の遵守を強調した」と発表しました。
この他のヨーロッパの高官やEUのモゲリーニ外務安全保障政策上級代表も、これまで繰り返し、核合意は国際社会のものだと強調すると共に、それを支持しています。今回のヨーロッパ3カ国の首脳による強調は、核合意を修正し、実際にはそれから離脱するためのアメリカ政府の圧力に対する反応と見られます。トランプ大統領は常に、核合意を最悪の合意と呼び、その破棄を求めてきましたが、他の国々はそれに反対しています。
トランプ大統領は、今年1月12日、対イラン制裁の停止を延長しましたが、それを行うのは最後になる可能性があると語っています。トランプ大統領は、ヨーロッパ政府に対し、5月12日までに核合意の欠点を修正しなければ、アメリカはそれから離脱すると警告しました。
政治問題の専門家であるリチャード・ソコルスキーは次のように語っています。
「アメリカ大統領は、地域におけるイランへの対抗や核合意からの離脱に関する新たなアプローチの中で、明確な戦略や現実的な目的を有していない」
このようなトランプ大統領のアプローチは、EUやヨーロッパの核合意関係国によるマイナスの反応に直面しました。ヨーロッパ諸国は、イランによる取り決めの遵守と、理想的な目標の実現に注目し、核合意を成功した合意と見なしており、それに違反する理由はありません。しかし、トランプ大統領は、核合意は核問題に限られず、ミサイルや地域政策といったイランに関するほかの問題も含むべきだと主張しています。
フランス、イギリス、ドイツは、核合意を破棄させるためのトランプ大統領の脅迫に反対しているにも拘わらず、ミサイル計画や地域における活動を巡るイラン政府への圧力強化に関するトランプ大統領の要請には協調しています。機密文書によれば、イギリス、フランス、ドイツは、アメリカを核合意に留まらせるため、イランに対する新たな制裁を提案しています。
こうした中、最近、モゲリーニ上級代表は、「イランにたいして 新たな制裁を行使する計画は存在しない」と語りました。ヨーロッパは現在、核合意に留まるか、それともアメリカに同調するかの分かれ道に立たされています。明らかに、アメリカに同調すれば、ヨーロッパの利益にならないだけでなく、取り決めを破り、国際的な信用を失うことになるでしょう。