国連、「ミャンマー軍はイスラム教徒に対し性的暴行」
(last modified Sun, 15 Apr 2018 09:09:51 GMT )
4月 15, 2018 18:09 Asia/Tokyo
  • ロヒンギャ族のイスラム教徒の女性
    ロヒンギャ族のイスラム教徒の女性

国連のグテーレス事務総長が報告の中で、「ミャンマーの政府軍は、同国のロヒンギャ族のイスラム教徒を国外に追放する手段として、性的暴行に訴えている」と語りました。

イギリスの新聞ガーディアンによりますと、グテーレス事務総長は、「ミャンマー国外に避難したロヒンギャ族のイスラム教徒70万人のうちの多くが、2016年10月から2017年8月までの間に、同国の政府軍による性的暴行の被害を受けている」と述べています。

また、「イスラム教徒の女性に対する性的暴行や大規模な脅迫は、ミャンマー政府軍の戦略の1つであり、こうしたやり方はロヒンギャ族の社会に対する侮辱や脅迫、集団での処罰に等しい」としました。

グテーレス事務総長

 

グテーレス事務総長によりますと、ミャンマー軍はロヒンギャ族の人々を国外に追放し、彼らの帰国を阻むために、事前に計画した手段として性的暴行に訴えている、ということです。

この報告は、バングラデシュから初めてロヒンギャ族の難民の一家がミャンマーに帰国した後に発表されました。

この報告では、ミャンマー軍が目に余るやり方で強姦などの性的暴行を行っていることが記されています。

昨年の8月25日から現在までに、ミャンマー西部ラカイン州では、ロヒンギャ族のイスラム教徒に対するミャンマーの政府軍と過激派仏教徒の弾圧や侵略により、6000人以上が死亡、他8000人が負傷しています。

また、ロヒンギャ族のイスラム教徒数十万人が、バングラデシュへの避難を余儀なくされています。

ラカイン州では2012年から、政府軍と過激派仏教徒がロヒンギャ族のイスラム教徒を攻撃しています。

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