各国が、トランプ大統領に対抗し、核合意への支持を強調
アメリカのトランプ大統領による、核合意の離脱か残留かの発表を前に、各国が、核合意への支持を表明しています。
トランプ大統領は、8日火曜、核合意に関する決定を発表することになっています。
アメリカの12任の民主党上院議員が、トランプ大統領に書簡を送り、イランとの核合意に留まるよう求めました。
また、フランス、ドイツ、イギリスのヨーロッパ3カ国は、共同声明の中で、「アメリカの核合意に関する決定はさておき、我々は核合意の遵守を続ける」と発表しました。
ドイツのマース外務大臣は、7日月曜夜、フランスのルドリアン外務大臣と、ベルリンで共同記者会見を行い、「フランスやイギリスと協力し、イランの核合意が維持されるよう全力を尽くす」と表明しました。
この記者会見で、両者は、イギリス、ドイツ、フランスが、この合意の遵守を決意していることを発表しました。
国連のドゥジャリク事務総長報道官は、国連の核合意への支持を強調すると共に、この合意は、外交努力の成果であるとし、世界の安定の維持に不可欠なものだと述べました。
中国外務省も、「中国政府は、どのような状況の中でも核合意を遵守する」と強調しました。
中国の国連大使とロシア外務次官は、中国とロシアがイランと6カ国の核合意を支持することを強調し、アメリカの核合意離脱は大きな過ちだとしました。
EU外務安全保障政策上級代表のトッチ特別補佐官は、「ヨーロッパは、核合意においてこれほどアメリカ大統領に注目すべきではなく、この国際合意がアメリカなしでも維持されることに集中すべきだ」と語りました。
IAEA国際原子力機関は、核合意が実施された後、10回に渡り、イランがこの合意の取り決めを遵守していることを認めました。
イランは、アメリカが核合意を離脱すれば、この合意に留まらないと表明しています。