ボーイングとエアバス、アメリカの核合意離脱により大きな損失
May 09, 2018 19:50 Asia/Tokyo
ボーイングとエアバスの航空機メーカーが、アメリカの核合意離脱により、400億ドルの損失を蒙ることになります。
ブルームバーグによりますと、アメリカのトランプ大統領がイランとの核合意から離脱したことで、エアバスとボーイングの2大航空機メーカーのイランへの旅客機売却合意は破棄されることになるということです。
ボーイングは、イランと6カ国の核合意の締結後、イランへの旅客機売却に関する200億ドルの契約を締結しました。
しかし、アメリカの核合意離脱により、この契約は無効となり、ボーイングは200億ドルの損失を蒙ることになります。
また、エアバスも、およそ200億ドルの航空機売却契約を結んでいましたが、トランプ大統領の核合意離脱後、この契約も無効になります。
アメリカのムニューシン財務長官は、8日火曜、「この2社のイランへの航空機売却の許可は破棄される」と発表しました。
この契約の破棄により、ボーイングとエアバスは合わせて400億ドルの損失を蒙ることになります。
イラン航空は、ボーイングとエアバスに航空機180機の製造を依頼していました。
ボーイングは航空機80機をイランに売却する予定でしたが、これまで1機も、イランに引き渡されていませんでした。
トランプ大統領は、8日、核合意から離脱する大統領令に署名しました。