アジア出場国、それぞれのワールドカップ
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W杯 イランV.S.スペイン
サッカーのワールドカップ・ロシア大会には、アジアから5カ国が出場しましたが、決勝トーナメントに勝ち進んだのは日本のみでした。
イランは、スペイン、ポルトガル、モロッコと同じグループBに入り、他のアジアの3カ国と共に1次リーグで敗退しました。今回のワールドカップでのアジア諸国の活躍についてよりよく判断するために、アジアから出場した5カ国それぞれのワールドカップについて詳しく見ていきましょう。

サウジアラビア:
サウジアラビアは、開催国のロシアと同じグループに入り、十分な調整を行った上でロシア入りしました。大会直前の親善試合では、イタリアと対戦しました。サウジアラビアは、ロシア、ウルグアイ、エジプトと同じグループAに入り、開幕戦となったロシアとの試合では0対5の大差で敗れました。
サウジアラビアは、第2戦のウルグアイ戦でも0対1で敗北を喫し、最終戦ではエジプトに2対1で勝利しました。これにより、勝ち点3で1次リーグで敗退しました。サウジアラビアの最終的な結果は、得点2、失点7、勝ち点3でした。

イラン:
イランは、完全にディフェンシブな試合により、グループBで勝ち点4を獲得しました。初戦ではモロッコにオウンゴールで1対0で勝利し、続く第2戦では、スペインに負けたものの、最終戦のポルトガルとの試合では、1対1で引き分けました。ポルトガルとの試合、特に後半、イランは攻守のバランスを確立することができ、すばらしい試合を披露することができたと言えるでしょう。ケイロス監督のチームは、常に守備的に戦いましたが、この試合は別でした。
イランは、勝ち点4を獲得しながら、決勝トーナメントに進出することができませんでした。イランがこの大会で獲得した2得点は、モロッコの選手によるオウンゴールと、ポルトガル戦でのキャリーム・アンサーリーファルド(FW)選手によるPKでした。この大会のイランの成績は、得点2、失点2、勝ち点4でした。

オーストラリア:
グループCに入ったオーストラリアは、フランス、デンマーク、ペルーと対戦しました。オーストラリアはアジアの中でも最も勝ち点が低く、2敗1分けという成績に終わりました。オーストラリアは初戦のフランスとの試合で1対2、第2戦のペルーとの試合でも0対2と敗北を喫しましたが、最終戦のデンマークとの試合で1対1と引き分けました。
オーストラリアは、勝ち点1を獲得しましたが、グループ最下位でワールドカップロシア大会を終えました。オーストラリアはアジアの5カ国目として、プレーオフからの出場を決めていました。オーストラリアの今大会の成績は、得点2、失点5、勝ち点1でした。

韓国:
韓国は、グループFに入りました。初戦のスウェーデン戦は0対1で敗れました。そのスウェーデンは、8強入りしました。韓国の第2戦の相手はメキシコで、1対2で敗れたため、その時点でグループリーグ敗退が決定しました。しかし韓国は、最終戦でアジア代表としての意地を見せました。
韓国は最終戦となったドイツとの試合で、2対0と勝利し、アジアのサッカーの歴史に残る1勝を収めました。韓国の今大会の成績は、得点3、失点3、勝ち点3でした。

日本:
今大会のアジア最優秀チームは、日本だと言えるでしょう。日本はすばらしい試合を見せ、イエローカードの数で決勝トーナメント進出を決めましたが、賞賛に値する結果を収めました。日本は初戦のコロンビアとの試合で2対1と勝利し、2戦目のセネガルとの対戦では、2対2で引き分けました。

日本は、最終戦を残して1次予選を突破するために難しい状況に置かれ、ポーランドとの試合でも0対1と敗れましたが、イエローカードの数が少なかったために、フェアプレーポイントで決勝トーナメントへの進出を決めました。
日本の1次リーグの最終成績は、得点4、失点4、勝ち点4でした。
決勝トーナメントの初戦では、組織的で安定しているベルギーと対戦しました。日本は後半に2点をリードしましたが、その後も攻撃的な姿勢を緩めず、ベルギーの力に押され、2対3で敗北を喫しました。しかし、立派な戦いを示して大会を終えました。
