米大統領の脱退示唆を受け、NATO首脳陣が機密の緊急会議を実施
7月 12, 2018 20:24 Asia/Tokyo
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NATOの加盟国の首脳ら
アメリカのトランプ大統領が、NATO北大西洋条約機構からの脱退を示唆したことを受け、この組織の加盟国の首脳らが機密の緊急会合を開催しました。
ドイツDPA通信によりますと、外交筋は、「トランプ大統領は、NATOの会合においてアメリカのNATO離脱を示唆した」としています。
この報告によりますと、トランプ大統領はベルギー・ブリュッセルでのNATO諸国の首脳らとの会合において、「NATO加盟国が自国の国内総生産の2%を軍事費に充当しない場合、アメリカはNATOを離脱する」と語ったということです。
この脅迫発言の後、NATO加盟国の首脳らは、加盟国がトランプ大統領のこの脅迫発言に関して特別な話し合いを行うため、NATO非加盟のウクライナとジョージアの代表者に対し、会議の場から堆積するよう求めました。
DPA通信が、匿名の2つの情報筋の話として伝えたところによりますと、トランプ大統領はこの会議でドイツ、スペイン、ベルギーに対し、軍事予算増額のためのこれらの各国の猶予期間を従来より大きく短縮化するよう求めたということです。
トランプ大統領は、これ以前にもNATO加盟国の一部の首脳に当てた個別の書簡において、これらの各国が自国の国内総生産の少なくとも2%を軍事費に充当するとした取り決めを無視しているとして批判しました。
第29回NATO首脳会合は11日水曜、ブリュッセルで開始され12日木曜に終了します。
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