日本海海底で、日露戦争時に沈没した露巡洋艦発見、船内に2兆ドル相当の財宝の存在の可能性
7月 19, 2018 19:35 Asia/Tokyo
-
ロシア海軍の巡洋艦ドミトリー・ドンスコイ
日露戦争中の1905年の日本海海戦で沈没した、ロシア海軍の巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」が、300トン相当の金塊の詰まった、5500個の箱とともに発見されました。
韓国当局は、1905年に朝鮮半島の近海で沈没したロシアの巡洋艦が、2兆ドル相当とされる金貨や金塊とともに発見されたことを明らかにしています。
イギリスの新聞デイリー・テレグラフによりますと、この沈没船は鬱陵島の1.3キロ沖の深さ437メートルの海底で発見されたということです。

この沈没船は、韓国、イギリス、中国、カナダの研究者らで結成された共同チームにより、今月15日に発見されました。
巡洋艦ドミトリー・ドンスコイは、1904年から1905年にかけて、日露戦争でロシア軍を支援するためにこの海域に派遣されていました。
一部の歴史家の間では、この巡洋艦は海軍将校や船員らの給与、さらに港湾への船舶の費用を運搬していたとされており、そのほかの船舶の金銀財宝もこの巡洋艦に移されていた可能性があるということです。
韓国企業シニル・グループは、何年も前からこの巡洋艦内に残る貴金属の捜索を行っており、現在この巡洋艦の船内に残っていると見られる貴金属の半分を要求しています。
シニル・グループはまた、この巡洋艦を引き上げ、この巡洋艦の船内に存在していると見られる金塊の10%を、観光分野の共同事業にあて、この巡洋艦のための博物館を建設しようとしています。
船内に残されている残りの金塊は、この巡洋艦の所有国であるロシアのものとなる見込みです。
タグ