国際ニュース|イラン外務省、ガザ虐殺について警告/露、コーカサス情勢について見解
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ロシア外務省のザハロワ報道官
イラン外務省は、イスラエルによるガザ地区の完全占領計画を「民族浄化」と呼び、国際社会の責任について再度警告しました。
【ParsToday国際】この記事では、ガザ情勢に対するEUの無策について批判した欧州議会議員、ロシアのコーカサス情勢に関する見解、インドと中国の国境問題における緊張緩和について取り上げます。
イラン外務省、ガザ虐殺について警告
イラン外務省は、イスラエル政府が最近決定したガザ地区の完全占領と住民の追放計画について非難し、「パレスチナ人に対する民族浄化計画の一環であり、パレスチナのアイデンティティと存在を根絶する試み」と批判しました。
その上で、ガザ地区とヨルダン川西岸地区での殺戮と民族浄化が続いていること、そして聖地ベイトルモガッダス・エルサレムにおけるイスラム教の聖地への攻撃に強い憤りを示し、自由を求める国々と民衆がパレスチナの人々への連帯を表明していることを評価しました。さらに、国際社会がこの民族浄化を停止し、ガザの人々への即時支援を行う責任があることを強調しています。
ロシア外務省「コーカサスにおける平和は、外部勢力の影響を受けるべきではない」
ロシア外務省のザハロワ報道官は、アルメニアとアゼルバイジャンの間で締結された和平合意について、コーカサス地域における外部勢力の介入が新たな問題を引き起こすべきではないと述べました。
ザハロワ報道官はその上で、ロシア、イラン、トルコの3カ国の枠組みで解決策を見つけることだとし、「外部勢力の関与は平和の進展を助ける方向で行われるべきであり、問題や対立を増加させるべきではない」と強調しました。
欧州議会議員がガザ情勢に対するEUの無策を批判
欧州議会のアナ・ミランダ議員は、各国政府がイスラエルのガザでの犯罪に沈黙していることを批判し、「ガザでの民族浄化に対する民衆の立場と政府の立場には大きな違いがあり、EUとイスラエルの軍事協力は直ちに停止すべきだ」と述べました。
ミランダ氏以外にも、欧州議会の左派・リベラル派を中心とした各派のリーダーたちが、ガザ地区やその他の占領地で起こっていることに対するEUの怠慢を批判する書簡をEUの高官に送っています。
アメリカ人医師によるガザの飢餓に関する衝撃報告
最近ガザ地区から帰国したアメリカ人医師マーク・ブラウナー氏は、ガザ地区での広範な飢餓を指摘し、住民が飢餓により腫瘍や感染症にも苦しんでいると報告しました。ブラウナー氏はその上で、ガザでの即時かつ無条件の停戦が必要であると訴えました。
インドと中国の国境問題における緊張緩和:技術的な交渉が続く
インド外務省は、中国との間で合意した国境地域デプサンとデムチョクにおける警備計画が実施され、過去の合意内容が引き続き有効であると表明しました。
同省は、貿易障壁や経済関係の制限について中国当局と引き続き協議をし、国境問題の解決に向けても、中国側と協力して実際的なステップを踏んでいると強調しました。