フィリピン、「アメリカから軍備を購入しない」
8月 26, 2018 20:30 Asia/Tokyo
フィリピンのドゥテルテ大統領が、最近アメリカから迫られている同国製の軍備の購入に関する要求に対し、「このような軍備の購入は完全に無意味だ」との考えを示しました。
ドゥテルテ大統領は、この数週間にわたりアメリカから繰り返し迫られている、同国製の軍備の購入と、中国やロシアとの軍事的な関係の断絶に関する要求に対し、F16型戦闘機の購入がフィリピンにとって完全に無意味であるとの考え方から、アメリカ側からのこの提案を拒否しています。
アメリカのマティス国防長官と、アメリカ国防総省の幹部関係者の一部は最近、フィリピンに対しアメリカ製のF16型戦闘機の購入を提案していました。
ドゥテルテ大統領は、「フィリピン政府は、わが国の南部を初めとする国内各地での騒乱に対抗するため、軽量型の戦闘機を必要としている」と語っています。
アジアの報道各社の報道によりますと、ドゥテルテ大統領はアメリカのポンペオ国務長官やマティス国防長官、そしてロス商務長官らによる、アメリカ製戦闘機の購入の提案を却下しています。
フィリピンは、東南アジアにおけるアメリカの同盟国ですが、2016年のドゥテルテ大統領の就任以来、これまで中国やロシア寄りの政策を進め、主にこれらの国々から防衛用兵器を購入しています。