インドが、ロヒンギャ族のミャンマーへの安全な帰国を要請
9月 19, 2018 19:34 Asia/Tokyo
バングラデシュ駐在のインド大使が、「ロヒンギャ族のイスラム教徒が、ミャンマー西部ラカイン州にある自宅に早急に帰宅できるよう希望する」と語りました。
イルナー通信によりますと、バングラデシュ駐在のインド大使は、ロヒンギャ族のイスラム教徒が大半を占める難民キャンプの1つをはじめて視察した際、「インドは現在、ロヒンギャ族のイスラム教徒の早急かつ安全なミャンマー帰国に力を入れている」と述べています。
昨年8月以来、現在までにおよそ70万人以上のロヒンギャ族のイスラム教徒が隣国のバングラデシュに避難していますが、彼らのうちおよそ40万人はバングラデシュ国内各地に散らばって居住しています。
バングラデシュとミャンマーは、昨年11月25日にロヒンギャ族のイスラム教徒の難民の帰還に関する合意に調印しており、これは今年の1月から実行されることになっていました。
昨年8月25日以来、ミャンマー西部ラカイン州で同国の政府軍と過激派仏教徒による、ロヒンギャ族のイスラム教徒に対する攻撃で、ロヒンギャ族のイスラム教徒6000人以上が死亡したほか、8000人が負傷、およそ100万人が難民となって隣国のバングラデシュに避難しています。
こうした中、国際刑事裁判所は最近、ミャンマーでのロヒンギャ族のイスラム教徒の殺害の責任者の法的な追及に乗り出しました。
ラジオ日本語のフェイスブックもご覧ください。