G7サミットで、米大統領が5つの虚言を発する
アメリカのトランプ大統領が、フランスで開催されたG7サミットで、少なくとも5つの虚言を発したことが明らかになりました。
AP通信は、「トランプ大統領は、3日間に渡るフランス・ビアリッツでのG7首脳会合において、記者団やこの会合に参加した他国の首脳らに対し、イラン問題やアメリカの大気状況やエネルギー生産、さらにアメリカ大統領夫人が北朝鮮のキム委員長と面識があることに関して虚偽を述べた」と報じています。
また、「トランプ大統領はイランに関しても、オバマ前米大統領がイランに1500億ドル以上の資金を提供した、などと主張した」としました。
トランプ大統領は、インドのモディ首相との会談においても、「アメリカは現在、世界で最も空気のきれいな国だ」と主張しています。
しかし、AP通信はこれに関して、「トランプ大統領の就任後の2年間に、過去と比べてアメリカでは大気汚染とされる日数が15%増加している」と報じました。
AP通信の報告では、トランプ大統領はG7サミットにおいてさらに、「アメリカの石油・天然ガスの生産量が世界一となったことは、私の努力によるものだ」と主張したものの、アメリカのエネルギー関連の統計によれば、アメリカが天然ガスと炭酸水素物質の生産で世界1となったのは、2013年のオバマ政権時代のことだったとされています。
トランプ大統領はほかにも、自分の妻であるメラニア夫人が北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長と面識があると主張していますが、実際にメラニア夫人がキム委員長と面会した経歴はありません。
アメリカの新聞ワシントンポストも、トランプ大統領の主張や虚言に関する最新報告において、同大統領が1日に平均して8回虚言を発している、と報じています。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCXfX6KY7mZURIhUWKnKmrEQ
https://twitter.com/parstodayj