米上院議員が、9.11テロへのサウジの関与に関する文書の公開を大統領に依頼
4月 13, 2016 21:37 Asia/Tokyo
アメリカ上院のカーステン・ギリブランド議員が同国のオバマ大統領に対し、2001年のアメリカ同時多発テロへのサウジアラビアの関与に関する文書を公開するよう求めました。
アルアーラムチャンネルのペルシャ語サイト、アースィヤー通信によりますと、ギリブランド議員は安全上の理由からアメリカ同時多発テロ事件の報告の一部が公表されなかったことに関する、イギリスの新聞インディペンデントの記事に触れ、オバマ大統領に対しこの事件の報告に関する機密の部分を公開するよう求めたということです。
インディペンデント紙は最近、同時多発テロに関する2003年のアメリカ民主党・共和党で構成される委員会による800ページに渡る報告書のうち、28ページが安全上の理由から公開されなかったと報じました。
同時多発テロ調査委員会の責任者の1人だったアメリカの元上院議員ボブ・グラハム氏も、この点について、「この報告書は、操縦訓練やアメリカ国防総省および世界貿易センタービルへの攻撃のために、サウジアラビア人に訓練を施した人物について述べている」と語りました。
グラハム氏はまた、このテロ攻撃の実施にあたりサウジアラビアがテロリストを支援した事実も認めています。
なお、フロリダ州選出の元下院議員ポーター・ゴス氏も、「同時多発テロ事件へのサウジアラビアの関与の問題は、政治上の理由から機密事項とされており、当時のブッシュ政権はサウジアラビアとの関係にひびが入らないよう努力していた」と述べました。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロで、ニューヨークにある世界貿易センタービルが攻撃され、2977名が死亡しました。
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