新型肺炎
中国農業農村次官、「国内の農業生産は、アフリカ豚熱と新型コロナのため厳しい状況に」
4月 21, 2020 02:12 Asia/Tokyo
中国農業農村省の於康震次官が20日月曜、国外からの新型コロナウイルスの流入とアフリカ豚熱が原因で、今年の国内の農業生産の見通しは厳しいとの認識を示しました。
ロイター通信が20日、中国・北京および上海から報じたところによりますと、今年は害虫、干ばつ、洪水も中国の農業にとって例年以上に大きなリスクになる、とされています。
同次官はビデオ会議で、「アフリカ豚熱と新型コロナの感染拡大の抑制・予防は複雑だ」とし、「豚の輸送拡大により、アフリカ豚熱のリスクが大幅に高まっている。今なお海外から新型コロナが大量に流入しており、家畜生産を大きく逼迫している」と述べました。
また、「一部の国は食品の輸出制限と備蓄を開始した」とし、「新型コロナの感染拡大が続けば、食品貿易にとっての大きな打撃要因になり、新たな食糧危機につながりかねない」としています。
さらに、「生産の再開により、中国の食肉消費は回復するとみられ、将来の供給確保がさらに逼迫する」と語りました。
なお、この会見には韓長賦・農業農村相も同席し、「中国で食糧危機が起きるリスクは考えられない。穀物など主要農産品の供給を確保できると確信している」と表明しています。
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