英首相、イングランドの４週間のロックダウンを発表

11月 01, 2020 17:55 Asia/Tokyo

ジョンソン英首相が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、イングランド全域でロックダウン（都市封鎖）措置を再導入することを明らかにしました。

ＣＮＮによりますと、ロックダウン計画は当初、２日の発表が予定されていましたが、３０日夜に複数の国内紙が報じたため、ジョンソン首相は３１日午後の閣議を経て、同日の記者会見で発表に踏み切り、週明けにもイギリス議会でこの案を採決にかける意向を表明しています。

この案では、イングランドで１１月５日から１２月２日まで厳しい制限がしかれ、学校や大学、公園を除くレストランやパブ、美容室やスポーツジムなど、生活に不可欠な分野を除いた多くの事業所が営業停止となります。

これに伴い外出が許されるのは通学、在宅勤務が不可能な場合の通勤、食料品の買い出し、健康上の用件、世帯内あるいは別世帯の１人との運動や野外レクリエーションのみとなり、不要不急の移動の回避を呼び掛けるほか、外国へ出張した場合は帰国後の隔離ルールが徹底されることになります。

なお、ロックダウンの対象はイングランドのみで、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは対象外となります。

英国では３１日土曜に新規感染者２万１９１５人、死者３２６人が報告され、これまでの合計は感染者１０１万１６６０人、死者４万６５５５人に達しており、特にイングランドの住民に対する感染者の割合は、１０月初めには２００人に１人だったのが、現在は１００人に１人にまで増えたとされています。

ジョンソン首相は以前からロックダウンの再導入の可能性を否定していませんでしたが、このたびのコロナウイルス拡散の事態を受け、今回の措置を迫られた形となっています。

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