国際人権NGOが、表現の自由の支持というフランスの主張を批判
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アムネスティ・インターナショナル
国際人権NGOアムネスティ・インターナショナルは、フランス政府の矛盾したアプローチを批判し、「フランス政府は表現の自由の支持を主張することはできない」としました。
アムネスティ・インターナショナルは、フランスでの先月の事件と聖なる預言者への侮辱について声明を発表し、「フランスは自らが主張するような自由の支持者ではない」と述べました。
アムネスティ・インターナショナルは声明の中で、平和的に行われたデモ行進でマクロン大統領の人形に火をつけた2人のフランス人の裁判について触れ、「一方でフランス当局のこうした行動を理解し、もう一方で表現の自由を口実としたイスラムの預言者への侮辱を支持することは非常に困難である」と記しています。
また、報告書の最終部分では、「表現の自由に対するフランス政府の姿勢は、表現の自由に対する恥ずべき偽善を隠すことはできない」と結論付けました。
イスラムの預言者に対する不快なイメージを見せた後に起こった、フランス人教師の殺害及び、表現の自由という名目でのこの教師の行動に対するマクロン大統領の支持は、イスラム世界の怒りを引き起こしました。
イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、数日前にフランスの若者に対しツイッター上において、「ご自分の国の大統領に尋ねていただきたい。なぜ、神の預言者への侮辱を支持し、これを表現の自由とみなすのかと。また、表現の自由とは一体何なのか、それは、神聖なる偉人に対する侮辱や悪態なのか、そのようなことをするという愚鈍な行動は、マクロン氏を自らの大統領に選んだ国民の常識を侮辱することではないのか、と聞いてみてほしい」とし、また「その次に出てくる疑問は、ホロコーストに疑問を持つことがなぜ罪なのか、また、これに関して何か意見すれば刑務所行きであっても、預言者への侮辱は自由なのか、というものである」と語りました。
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