米国の調査、新型コロナ感染者は退院後も健康面や経済面で苦慮
11月 16, 2020 20:17 Asia/Tokyo
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新型コロナ感染者は退院後も健康面や経済面で苦慮
米ミシガン州での調査で、新型コロナウイルスに感染した人は回復して退院した後も健康面や経済面で厳しい状態に直面する可能性が高いことが分かりました。
米CNNによりますと、ミシガン大学ヘルスシステムの研究者の報告で、新型コロナウイルスに感染してミシガン州で治療を受け3月16日~7月1日に退院した患者488人を退院から約2カ月後に調査した結果、退院した人のうち3分の1がせき、味覚や嗅覚の持続的な喪失などの健康問題が続いていることが分かりました。
また約半数に精神的な影響が出ていたほか、28人は退院後に心の健康状態について治療を求めたことが明らかになりました。
さらに36%が入院によって少なくとも軽度な財政的な打撃を受けており、発症前に働いていた人のうち40%は職を失ったり、復職できないほど健康状態が悪化したりしていました。復職した人のうち4分の1は、勤務時間を減らしたり業務を変更したりしたということです。
研究は、今回のデータによって、新型コロナウイルスによる打撃は入院期間のはるか先にも及んでいることが確認されたと指摘しています。
ただ今回の研究には限界もあり、調査できたのは退院後60日の時点で生存している追跡対象の患者のうち41.8%にとどまっています。調査は電話で3回以上コンタクトをする方法で実施されました。
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