フランスのサルコジ元大統領に実刑判決、現代の仏大統領経験者で初
3月 02, 2021 17:02 Asia/Tokyo
汚職などの罪に問われていたサルコジ元仏大統領が1日、パリの裁判所で禁錮3年(うち執行猶予2年)の刑を言い渡されました。
米CNNによりますと、2007~12年に大統領を務めたサルコジ被告は、退任後の14年に弁護士と共謀し、自身の選挙資金をめぐる捜査についての情報を、裁判所幹部から不正に入手しようとした罪に問われていました。
仏現代史上、大統領経験者が実刑判決を受けるのは初めてとなり、判事らによれば、執行猶予の2年の除いた実刑の1年間も刑務所に入らず、監視用の送信器を装着し自宅で服役することが認められます。
裁判は昨年末に始まりました。調べによれば、サルコジ被告と弁護士は、07年大統領選で被告が受けた違法献金疑惑の捜査情報を入手する見返りとして、裁判所幹部にモナコの要職ポストをあっせんすると持ち掛けました。
パリ検察はサルコジ被告と弁護士、元裁判所幹部にそれぞれ禁錮2年、執行猶予2年を求刑していました。弁護士と元幹部も有罪となり、禁錮刑を言い渡されました。
サルコジ被告はこのほかにも、12年大統領選で選挙資金の内容を隠ぺいしたとして、近く裁判にかけられる予定です。検察はさらに、同被告が07年大統領選でリビアの故カダフィ大佐から不正に資金を受け取ったとされる疑惑についても捜査を進めています。
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