米ファウチ所長、「コロナで国内の人種的不平等が浮き彫りに」
May 18, 2021 15:09 Asia/Tokyo
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NIAID米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長
NIAID米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長が、新型コロナウイルスによって同国内での人種的不平等に否定しがたい悪影響が及んでいることを批判しました。
ファウチ所長は米ABCニュースとのインタビューで、「1918年のスペイン風邪の流行以来、我々は今回のコロナ危機レベルの公衆衛生面での危機に遭遇したことはなかった」と述べています。
また、「新型コロナウイルスの大流行により、米社会に現存する一連の失敗が浮き彫りになった。特にアフリカ系、南米系、先住民族・ネイティブアメリカン系をはじめとした少数派の民族グループに関する否定しがたい差別、格差が見られる」としました。
続けて、「少数派集団に属する人々の多くは、社会に欠かせない部門の労働者・エッセンシャルワーカーとして社会で欠かせない部門の労働に従事しているため、ほかの労働者よりもはるかに大きいコロナの危険にさらされている」と語っています。
さらに、「これらの人々がコロナに感染した場合、コロナ感染を原因とした、それがもたらすより酷い結果に見舞われる可能性が高い」と述べました。
複数の公式統計によりますと、アメリカではこれまでに累計で3300万人以上が新型コロナウイルスに感染しており、そのうち60万人以上が死亡しています。
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