国連、「EUは地中海での移民の死亡に関して有責」
May 27, 2021 15:49 Asia/Tokyo
国連が、「EUは、ヨーロッパ上陸を目指した移民の地中海での溺死に関して責任がある」と表明しました。
イルナー通信によりますと、国連は26日水曜、「致命的な無関心」と題した報告書の中で、「EUは、移民の緊急性のある要求に応えなかったことや彼らの救済のための人道面での努力を怠り、リビアへの強制送還を迫ったため、地中海での彼らの溺死に責任がとみなされる」としています。
国連の報告によりますと、EUは地中海での移民の救助や捜索活動を減らしたのみならず、EU加盟国はそれぞれ、行政および刑事手続を通じて人道支援組織の救援活動を妨害してきた、とされています。
今年に入ってからこれまでに、地中海で死亡した移民の数は632人に達しています。
国連はこれに先立ち、移民のヨーロッパへの移動が続く中、ヨーロッパ諸国に対し押し寄せる大量移民の問題に対処すべく、より有効な方策を活用するよう求めていました。
アフリカからの移民は自国内で安全や経済などの問題に直面しており、よりよい生活条件に希望を託してボートに乗り、危険を冒して地中海や大西洋を越えてヨーロッパへの渡航を試みています。
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