ドル指数、インフレ懸念の高まりにより3カ月で2.5%下落
(last modified Tue, 08 Jun 2021 09:50:26 GMT )
6月 08, 2021 18:50 Asia/Tokyo
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ユーロや円などの主要通貨に対する米ドルのレートを示す「ドル指数」が、過去3カ月で約2.5%下落したことが明らかになりました。

CNNが米ニューヨークから報じたところによりますと、ドル安の要因としては、インフレ懸念の高まりに加え、FRB米連邦準備制度理事会が当面、インフレ懸念にもかかわらず政策金利をゼロ付近に据え置くとの見通しが指摘されています。

インフレと歴史的な低金利はいずれも、通貨の価値を下押しすることになり、近い将来の海外旅行や輸出品購入を検討している米国人の場合、ドルの下落とともにこれらの値段が上がるため、ドル安は悪いニュースと見なされます。

ドル安はまた、最近における石油や食品などの商品の高騰の一因にもなっています。

一方、優良多国籍企業に出資する投資家は期待感を示しており、アップルやマイクロソフト、コカコーラ、キャタピラーなど、海外で多くの売り上げを稼ぐ企業にとって、ドル安は追い風となります。

その理由として、こうした企業の製品が海外の消費者にとって購入しやすくなること、ドル換算したときに国際取引による販売額が上がることが挙げられます。

中国をはじめとする新興市場の企業も、ドル安の恩恵を受けそうな模様であり、新興国株に投資する上場投資信託「SPDRポートフォリオ新興市場ETF」は過去3カ月で約7%上昇しました。

 

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