自由な世界への条件としての米ドル排除
10月 07, 2024 19:21 Asia/Tokyo
イランのアラーグチー外相は、米国が各国のドル依存を武器として利用しているとし、「米ドル排除は自由を求めるほぼすべての国が望んでいることだ」と述べました。
【ParsToday国際】アラーグチー外相は先日の国連総会に合わせて開催されたBRICS会議に出席し、「残念ながら現在の世界経済の構造は、それを競争相手に対する武器として使用する大国の手にある。米国は各国のドル依存や銀行間ネットワークからの締め出し、国際金融機関における不平等な意思決定、合意の無視などを武器として利用している」と語りました。
アラーグチー氏はその上で、「米ドル排除は自由を求めるほぼすべての国が望んでいることだ」と述べました。
IMF・国際通貨基金のブラジル代表であるパウロ・ノゲイラ・バティスタ・ジュニア氏は以前、ロシア・トゥデイの取材に「米ドルは今や危険な通貨に変わってしまった」と述べています。
同氏は、脱ドルを目指す動きが各国に広がり、世界の準備通貨としてのドルの信頼は徐々に低下しているとしています。
また、イラン国会産業・鉱山委員会のアリー・ハッダーディー委員も「上海協力機構やBRICSの加盟国が、ハーメネイー師が重要課題と掲げる脱ドル政策に本気で取り組めば、米国の一極主義への対抗が実現し、加盟国の国力が増す」と語っています。
世界経済における脱ドルの流れが急速に進んでいることは西側メディアも認めており、米CNBCはブラジルから東南アジア諸国までがドル以外での貿易決済を望んでいると伝えています。
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