英のG7会合会場前で、環境保護活動家らが抗議集会を開催
イギリス南西部コーンウォールで開催中の主要7カ国首脳会議(G7サミット)の会場前に、自然環境保護活動家らが集結し、各国首脳に対し気候変動危機に注目するよう求めました。
イルナー通信によりますと、これらの活動家らは11日金曜、コーンウォールのG7サミット会場前で抗議集会を開催し、横断幕やプラカードを掲げて気候変動による大惨事の発生について警告しています。
これらの活動家はまた、この集会で全世界の政府に対し、正式な非常事態宣言に加えて、強制力のある法案の可決により、二酸化炭素の増加を2025年までに完全に封じ込めるよう求めました。
なお、世界銀行は、2050年までに気候変動に対して全く措置が講じられない場合、世界中で1億5000万人が祖国を追われることになる、として警告しています。
先進7カ国の首脳らは、コーンウォール地方の海岸の保養地に一堂に会し、11日金曜にG7サミットという枠組みで新型コロナウイルスの世界的流行や気候変動など、重要な地球規模の問題について意見交換を行いました。
ちなみに、今回G7会合にはじめて参加した菅首相は同日夜8時前から、議長国・イギリスのジョンソン首相と30分余り会談しました。
この中で菅総理は「2年ぶりに対面でのG7サミットを実現させたジョンソン首相のリーダーシップに敬意を表する」と述べたうえで、新型コロナウイルス対策や気候変動などの課題に立ち向かう国際秩序の形成で連携したいという考えを伝え、ジョンソン首相もこれに同意する考えを示しました。
G7は、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国の7か国で構成されています。
対面式でのG7サミットは、ほぼ2年ぶりの開催となっています。
また今回はG7のほか、欧州連合(EU)、ゲストの韓国、インド、オーストラリア、南アフリカの首脳が集まる中、ジョー・バイデン米大統領がG7の結束をリードできるかが最大のポイントとなります。
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