G7がワクチン10億回分提供も、国連総長は「不十分」
6月 12, 2021 21:43 Asia/Tokyo
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新型コロナウイルスのワクチン
イギリスで開催中の主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、G7が新型コロナウイルスのワクチン10億回分を世界各国に供給する意向を発表しました。しかしながら、サミット出席のため訪英中のアントニオ・グテーレス国連事務総長は記者会見で、パンデミック対策は十分に講じられていないと表明しました。
グテーレス氏は、G7が他の国々に10億回分のワクチンを提供するという英国政府による声明を受け、「大いに歓迎する」としつつも、「明らかにそれ以上が必要だ」とし、各国や国際機構の支援だけでなく世界規模のワクチン接種計画が必要だと述べました。
グテーレス氏は、ワクチンの開発と生産に携わる国々は、このような接種計画の実現を保証する特別なワーキンググループを創設すべきだと説明し、製薬会社には、これを行うために必要な知識と技術を共有するよう求めました。
同氏はまた、途上国を含めた世界規模のワクチン接種計画がなければ「多くの途上国でウイルスが山火事のように広がる」と警告しました。
G7サミットは、英コーンウォール州のリゾート地カービスベイで13日まで開催される予定です。英国、ドイツ、イタリア、カナダ、米国、フランス、日本の7カ国と欧州連合(EU)が参加するG7サミットには今年、オーストラリア、韓国、南アフリカが招待されています。新型コロナウイルスの感染拡大が続くインドはオンライン形式で参加しています。
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