ナイジェリア北部で武装集団が村5つを襲撃 少なくとも62人殺害
6月 14, 2021 19:59 Asia/Tokyo
ナイジェリア北部ザムファラ州で複数の村を武装集団が襲撃し、少なくとも62人を殺害しました。
ファールス通信によりますと、警察部隊や目撃者らは、オートバイに乗った多人数の武装集団が10日木曜から11日金曜にかけてザムファラ州の5つの村を襲撃し、少なくとも62人を殺害したほか、家畜や農産物を強奪したことを明らかにしました。
これらの襲撃についてはどの組織からも犯行声明は出されていませんが、テロ組織ボコ・ハラムによる犯行の可能性が高いと見られています。
公開された映像には、武装集団の活動が激しくなっているために人々が村や所有地を捨てて、ナイジェリア北部の一部の安全な地域へ向かう様子が映し出されています。
ナイジェリアでは近年、犠牲者をともなう襲撃事件が多数発生しています。当初、同国北部で始まった襲撃は、その後飛び火して他の地域へと広がっていきました。
テロ組織ボコ・ハラムは2009年、ナイジェリア北部で独立を掲げて武装蜂起し、ニジェール、チャド、カメルーン北部などの隣接国にも攻撃の手を伸ばしました。
ボコ・ハラムはこれまでにこれらの国々で3万人以上を殺害し、200万人以上が難民化しました。
ボコ・ハラムが活動する国々の中でも特にナイジェリア政府が無力であることは、このテロ組織との対決が長引く原因となっています。
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