6月 23, 2021 23:11 Asia/Tokyo
  • ウェブサイト閉鎖
    ウェブサイト閉鎖

アメリカ政府が22日火曜、イラン国営衛星通信プレスTVおよび、同国のアラビア語局アルアーラム・チャンネル、さらにはイエメンのシーア派組織アンサーロッラー系列のテレビ局アルマシーラなど、複数の抵抗勢力のウェブサイトを閉鎖しました。さらに、アルマアルーマやカタイブ・ヒズボッラーをはじめとしたイラクの抵抗勢力のサイトおよび、パレスチナのネットサイトであるアルヤウム、ナバー、アルコウサルも、アメリカ政府により閉鎖されています。

アメリカ司法省は声明を発表し、「イランと同国に関係するグループのメディアの36のウェブサイトを、いわゆる『誤解を招く情報』や『暴力的な行為』を広めることにより遮断した。この点で、米国の制裁違反により、並びにイスラム・ラジオテレビ放送局連盟(islamic radios television union)の33のウェブサイト、そして『神の党旅団』たるカタイブ・ヒズボッラー系列の3つのウェブサイトのドメインをブロックした」としています。

現在、これらのウェブサイトはアクセス・閲覧ができず、米国司法省によりこれらのサイトの遮断を伝えるメッセージだけがでてきます。これらのサイトのホームページ上のメッセージによりますと、米国司法省は、同国商務省の産業安全保障局の要請によりこれらのウェブサイトが遮断された、と表明しました。

どうやら、情報の自由な流通の支援の約束という自らの主張に反してアメリカがこの行動に出た思惑は、実際には特に米国とこれに同盟する地域の国の犯罪、中でもイエメン戦争でのサウジアラビア主導連合軍、そして占領下のパレスチナ人に対するシオニスト政権イスラエルの無数の犯罪という事実の漏洩への恐れにあるようです。

イラク抵抗運動系列のウェブサイトの閉鎖は、イラク議会の議決に照らし同国に不法駐留する形となっているアメリカ占領軍に反対するニュース、およびイラクの抵抗グループの立場の公表を阻止するために行われたものです。

もっとも、アメリカがイラン名義・系列のウェブサイトをアクセス禁止・遮断するのは、これが初めてではありません。2020年1月下旬には、イランのファールス通信のWebサイトが米国により遮断された歴があります。しかし、アメリカはこうした行動によってもこれらのメディアの活動継続を妨害することはできませんでした。この点で、アルアーラムチャンネルとプレスTVは、irドメインでの情報発信継続を目的として、サイバースペースでの活動を継続することになります。米国がさまざまな圧力行使により、イランが所有する国際チャンネル、特に世界中に多くの視聴者がいる英語放送局PressTVをターゲットにした事例は、過去にも発生しています。衛星放送の中断に加えて、各種のSNSプラットフォーム上のアカウントも繰り返しブロックされています。プレスTVに対する最新の措置において、検索サイト大手グーグルは同局ののYouTubeアカウントの恒久的遮断という行動に出ました。

国際問題評論家のルーホッラー・モダッベル氏は、次のように語っています。

「プレスTVは、西側によるメディアゲームをかく乱し、彼の言葉によりアメリカが影響を及ぼす地域で、メディアの巧妙さをもって主要な情報源の媒介なしでの事実の公開発信に成功した。この現象は、傲慢者の側に脅威を感じさせることとなった。それはゲームの構成要素が変更され、視聴者が現実を理解できるようになり、一方的な宣伝プロパガンダの影響を受けなくなったためである」

2013年には、他言語で放送されているイランの国際放送チャンネルが、ホットバードやナイルサット、およびユーテルサットといった衛星オペレーターに関して厳しい制限に直面し、これらの衛星による放送は数か月間停止されていた事実もあります。

同時に、西アジア諸国の抵抗組織の系列とされる36のメディアなどのドメインの遮断というアメリカの行動は、バイデン米現政権がトランプ前政権と同様に、イランや抵抗組織に対する敵対的なアプローチを継続しており、旧来の米国の西アジアへのアプローチ変更や表現の自由を含む人権政策の追求を主張しているにもかかわらず、米国とその地域同盟国の犯罪や、政策への抗議の声を掻き消そうとして懸命に行動していることを示したのです。

 

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