カナダ先住民への犯罪とは?
6月 24, 2021 15:29 Asia/Tokyo
カナダでの先住民への犯罪は、19世紀から20世紀にかけてのカナダで、先住民の子どもたちをヨーロッパ移住者の共同体への強制的な同化を目的として、政府や宗教高位者により運営されている寄宿学校での生徒への虐待を主に指しています。
2021年5月29日、カナダ・ブリティッシュコロンビア州南部にある寄宿学校跡地内にある集団墓地から、215人の子どもの遺骨が発見されたことを受け、調査が行われました。
その結果、少なくとも3200人の先住民児童が上記の時期に寄宿学校内で命を落としたとされ、この数字はカナダの他地域の児童の数よりも圧倒的に多くなっています。一部の報告では、こうした先住民児童の実際の人数は公式発表を大幅に上回っており、4100人以上とする報告もなされています。
情報筋によりますと、1883年から1996年にかけておよそ15万人の先住民の子どもが家族から強制的に引き離され、カトリック系教会により設立された寄宿学校へ送られ、その大半が校内で身体的・性的虐待を受けていたということです。
多くの人々の間では、このような学校は何世代にもわたって残る傷や被害を与えてきたと言われ、カナダのトルドー首相は、今回の集団墓地発見を同国の歴史の「暗く恥ずべき時代」のシンボルと形容しています。
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