イングランドの有色人種サッカー選手が人種差別の標的に
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イングランドの有色人種サッカー選手
FAイングランドサッカー協会が、ナショナルチーム内の有色人種選手に対する人種差別的な侮辱に嫌悪感を示し、彼らを支持しました。
フランス通信によりますと、イングランド代表で有色人種である3人の選手が、UEFA EURO 2020決勝のイタリア対イングランド戦で、PKを外した結果、チームも破れ、優勝を逃しました。
イギリスの人種主義者らは怒りをあらわにし、ロンドンのウェンブリースタジアムでのお気に入りのチームの敗北後、PKを外したマーカス・ラシュフォード、ジェイドン・サンチョ、ブカヨ・サカの3選手に対する人種差別主義的なコンテンツを、ネット上に公開しました。
FAは、ツイッター上でこの侮辱行為に反応し、3選手への連帯を表明した上で、「がくぜん」とし「吐き気を覚える」とコメントしています。
また、英ロンドン警視庁も、このような行動は容認できない、とし、「攻撃的かつ人種差別的」な投稿の捜査をしていることを発表しています。
ジョンソン英首相は12日月曜、ツイッターでこれら3選手に対するこうした侮辱行為を非難するとともに、「このイングランドチームは、SNSで侮辱されるのではなく、チャンピオンとして称賛されるべきだ」と書き込みました。
サッカー欧州選手権の決勝が11日、英ロンドンのウェンブリー競技場で行われ、イタリアがPK戦の末にイングランドを下し、15年ぶりに主要国際大会を制しました。
米CNNによりますと、試合はまず前半2分にイングランドが、ルーク・ショーのゴールで先制しました。しかしイタリアは後半半ば、ゴールポストに弾かれたボールをレオナルド・ボヌッチが決めて同点に追いつきました。
試合はその後、両チームとも攻めあぐねてPK戦に突入し、イングランドはマーカス・ラシュフォードとジェイドン・サンチョ、ブカヨ・サカがキックを失敗し、イタリアが優勝を決めています。
イタリアは、1968年にこの選手権大会で優勝しています。
イングランドは今回、ウェンブリースタジアムでファンの前で優勝を逃した形となりました。
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