カナダでまたも先住民族の子どもの集団墓地が発見
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カナダでの先住民族の子供たち
カナダで先住民族の集団墓地が相次いで見つかり、メディアを賑わせている中、同国ブリティッシュコロンビア州で160人以上の子どもの集団墓地が新たに見つかったとメディアが報じています。
トルコ・アナトリア通信がカナダ情報筋を引用して伝えたところによりますと、ブリティッシュコロンビア州にある学校跡地で12日月曜、160人以上の子どもの集団墓地が見つかりました。
カナダのCBCテレビによりますと、これらの子どもの遺体は、1890年から1970年にかけて学校があった場所から見つかったということです。
先住民のペネラクト族は、この集団墓地発見のニュースを伝え、「今回発見されるまで、この墓地は公表も報道もされていなかった」と強調しました。
これらの集団墓地発見に関する、これ以上の詳しい情報は発表されていません。
寄宿学校跡地から数百の集団墓地が発見され、そこから数百体の先住民族の子どもの遺体が見つかったという恐ろしいニュースは、この数週間で何度もメディアを賑わせ、人権を謳う同国に緊張をもたらしました。また、カナダ政府とバチカンの対立要因にもなっています。
カナダのメディアはここ数週間に3度にわたり、集団墓地発見のニュースを伝えており、そこから発見された先住民族の子どもの数は1000人近くにのぼります。
1883年から1996年にかけて、およそ15万人の先住民族の子どもが家庭から引き離され、カトリック教会が設置した寄宿学校へ送られました。その目的は、子どもたちを先住民族社会から隔離し、その言語や習慣の普及を阻止することでした。また、寄宿学校での教育方法は強制的なものでした。
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