仏領ポリネシアでの核実験に関する謝罪をめぐり、仏への圧力高まる
(last modified Mon, 26 Jul 2021 06:11:11 GMT )
7月 26, 2021 15:11 Asia/Tokyo
  • 仏領ポリネシアでの核実験
    仏領ポリネシアでの核実験

マクロン・フランス大統領が、太平洋上に浮かぶ同国の領土ポリネシアを訪問した際、かつてのここでの核実験に関して、正式謝罪と莫大な損害賠償の支払いを迫られています。

フランス通信によりますと、マクロン大統領は25日日曜のこの訪問で、これらの島々の原住民から、これらの地域でフランスが数十年にわたり行った核実験の破壊的な影響について謝罪を迫られる、という深刻な圧力に直面しました。

フランス領下にあるこの地域の住民は、フランスの植民地主義的行動に抗議し、核実験による放射能汚染により障害を負った者や死亡者の遺族への補償を要求しています。

フランス通信はまた、匿名希望のあるフランス政府関係者の話として、「この訪問でマクロン大統領は、ポリネシア群島での原子爆弾実験の死につながる負の遺産に向き合い、被害者遺族らをなだめ説得する確かな第一歩を踏み出すべく検討している」と伝えています。

フランス当局は、これらの地域の住民や先住民が危険な放射線にさらされることについての隠蔽行為を一切否定しています。

こうした中、最近、フランスの内部告発サイトは、この地域での193件の核実験についてのフランス軍の記録を引用して、「放射線の有害な影響はフランス当局が主張したものをはるかに超えている」と表明しました。

これらの核実験は1966年から1996年まで続きましたが、現在までにこれらの放射線の有害な影響を受けたことに対して補償されたのは63人だけでした。

その一方で、実際には10万人以上が放射線に感染し、白血病を含む様々な疾病に罹患したと推定されています。

 

ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。

https://twitter.com/parstodayj

https://www.instagram.com/parstodayjapanese/

http://urmedium.com/c/japaneseradio