ユニセフ、「ハイチ地震の被災者が暴風雨でさらなる窮状に」
カリブ海の島国ハイチ南西部を14日に襲ったマグニチュード7.2の地震について、ユニセフ国連児童基金が17日、被災者は子ども54万人を含む120万人に上るとの推計を発表しました。
米CNNによりますと、ハイチでこれまでに確認された死者は少なくとも1941人、負傷者は6900人となっており、死傷者はさらに増える見通しですが、被災地では豪雨の影響で土砂崩れが発生して道路が寸断され、捜索救助活動は難航しています。
ユニセフの17日の発表によれば、熱帯暴風雨「グレース」が16日に被災地を直撃し、水や避難場所の確保が一層困難になりました。洪水や土砂崩れのために被災者の窮状はさらに悪化する見通しで、人道支援も一層難しくなることが予想されます。
17日には各国が支援強化を発表し、米国防総省は、合同作業部会を設置してUSAID米国際開発局の災害救援活動を支援すると表明し、国連は800万ドル(約8億7600万円)、欧州連合は350万ドル(約3億8300万円)を、それぞれハイチ支援に割り当てました。
ユニセフのブルーノ・マース・ハイチ代表は、地震の被災地を襲う強風や豪雨を目の当たりにしたと述べ、「地震のために何もかも失った数えきれないほどの家族が、洪水によって文字通り足が水に浸かった状態で暮らしている」と訴えました。
ユニセフは支援団体と連携して、防水シートや仮設トイレ、水タンク、衛生用品などを配っているということです。
CNN気象専門家によれば、ハイチ西部は雷雨が続き、地震の被災地では17日午後から夕刻まで雨が降り続くことが予想されています。
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