火星に生命の可能性? 岩石から水の痕跡発見
9月 11, 2021 16:04 Asia/Tokyo
NASA・米航空宇宙局の火星探査車「パーシビアランス」が採取した二つの岩石から、水の痕跡が見つかり、古代の火星に生命体が存在した可能性があるとして注目されています。
AFP通信によりますと、NASAの地質学者ケイティ・スタック・モーガン氏は会見で、「これらの岩石の興味深い点は、長期間にわたって地下水と接触してきた痕跡があることだ」と語りました。
パーシビアランスは、火星の赤道のすぐ北に位置するジェゼロクレーターと呼ばれる地域で活動しています。35億年前の火星は、現在よりもはるかに温度と湿度が高く、この一帯には湖がありました。
湖の存在はかねて科学者の間で知られていましたが、水で満たされていたのは洪水などでわずか50年程度であった可能性が排除できませんでした。しかし今回の発見により、地下水がもっと長期間にわたって存在していた可能性が高まりました。
モーガン氏は、「これらの岩石が長期間、水と接触していたならば、岩石内部に生息条件を満たす空間があり、原始微生物の生命を支えていたかもしれない」と述べています。
NASAは2030年代にESA・欧州宇宙機関との共同ミッションでこのサンプルを地球に持ち帰り、詳細な分析を行う計画です。
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