アルゼンチン首都でカピバラによる被害多発、土地開発で住か失う
南米アルゼンチンの首都ブエノスアイレス郊外にある高級住宅地で、カピバラが住宅の庭を荒らすなどの被害が多発しています。
ブエノスアイレスのノルデルタ地区は、周囲を塀で囲まれ、入り口にはゲートも設置されている高級住宅街です。この近くを流れるパラナ川が、カピバラの生息地となっています。
住宅地にやって来たカピバラが庭の芝生を荒らしたり、ペットにかみついたりする他、交通事故の原因にもなっているとして、住民からの苦情が殺到しています。
カピバラは、大きいもので体長1.35メートル、体重80キロにまで達します。
アルゼンチンの動物保護団体「リワイルディング・アルヘンティーナ」のセバスチャン・ディマルティーノ所長は、この地区がもともと湿原だったことに触れて、「豊かな自然が広がっていたこの地区に決して手を付けるべきではなかった」とAFP通信の取材に語りました。その上で、「住民らはカピバラと共存する道を模索するしかない」と指摘します。
ノルデルタ地区ができたのは今から20年前。カピバラが現れるようになったのは、クリニックを建設する目的で最後まで残っていた土地を開発し始めてからだと多くの住民は語っています。
湿原地帯での大規模開発はカピバラの生息地を奪うだけではなく、大雨の際に必要となる保水機能にも影響をもたらし、周辺のより貧しい地域では水害も発生しています。
アルゼンチンでは、ノルデルタの居住区が富裕層による搾取の典型的な例だとして、長らく左派の批判を招いてきました。そのため、カピバラが労働者階級のヒーローとしてパロディーで描かれることもありました。
ラジオ日本語のユーチューブなどのソーシャルメディアもご覧ください。
https://twitter.com/parstodayj