米国務省内の関係者が、ハバナ症候群の謎を解明できず解任
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米国務省
アメリカ政府が、これまで数百人のアメリカ当局者を悩ませてきたハバナ症候群の謎を解明できなかったことから、米国務省でこの問題の調査を担当してきた責任者が解任されました。
イルナー通信によりますと、ブリンケン米国務長官は、国務省国際科学・環境問題室担当のジョナサン・ムーア副次官補 を、同省のハバナ症候群問題調整官に指名しています。
これに先立ち、駐ウズベキスタン大使などを歴任したパメラ・スプラットレン氏がこの謎めいた疾病に関する調査を担当していましたが、ハバナ症候群の犠牲者から批判されていました。
ブリンケン長官は現地時間の5日金曜、「米国は海外駐在アメリカ人外交官の間におけるハバナ症候群のすべての症例を積極的に調査しており、将来の攻撃への対応・調査に向けた新しい技術を示すだろう」と述べています。
これ以前に、米国の議員らは、米国の外交官と諜報員の間の何百もの脳損傷を調査し、報復するよう、アメリカ政府に対応を迫っています。
2016年以来、世界各地で200人以上のアメリカ人外交官・職員がこの病気を発症しています。
この一連の症状は、キューバの首都ハバナにある米国とカナダの大使館で2016年に最初に症例が発見、報告されたため、ハバナ症候群として知られています。
トランプ前大統領は2017年、これらの症状を引き起こす正体不明の攻撃を実行したとしてキューバを非難し、その後、米国はキューバの大使館職員数を必要最低限まで削減しています。
ハバナ症候群の典型的な症状は頭痛と吐き気であり、その原因はまだわかっていません。患者はめまい、疲れ、視覚・聴覚障害をも発症する可能性があります。
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