欧州でコロナ感染・死亡人数急増の予測
ECDC欧州疾病予防管理センターが、欧州はまだデルタ株のピークには到達しておらず、この数週間で新型コロナウイルス感染者・死亡者の急増が予測されると発表しました。
ECDCのアンドレア・アモン所長は報告において、「欧州では新型コロナウイルス・デルタ株のピークにまだ達しておらず、2週間以内に同ウイルスの感染者・死亡者数および病院来院者数が増加するだろう」としました。
また、今月8日に退任する予定のドイツのメルケル首相も、新型コロナウイルスとの戦いにおける連帯を求め、再度すべての人々のワクチン接種を求めました。
同首相は4日土曜、首相として最後となる週次ビデオメッセージにおいて、「我々は新型コロナウイルス第4波で非常に深刻な状況にあり、国内の一部地域ではそれが危機的なものになっている」と述べました。
ドイツのRKIロベルト・コッホ研究所の最新統計によれば、同国の1日の感染者数は7万4352人、死亡者数は390人となっています。
一方、イギリスのUKHSA保健安全保障庁も、先日確認された新変異株・オミクロンの国内感染者数が2倍になったと発表しています。
UKHSAはさらに、直近の国外渡航歴のない人々の感染例も確認されているとして、国民に対し予防に努め、またワクチンを接種するよう呼びかけました。
ベルギーでは、政府が今回の危機に対応するため規制の強化を発表し、来週から屋内でのイベント開催の条件を厳しくするとしました。
イタリアでも、1週間の10万人あたりの感染率が急増しており、同国保健省の発表では。先週125人であったのが155人に達しました。
またギリシャでは、新型コロナウイルス感染者数の急増を受け、政府がワクチン接種を強化する意向を示しています。
スイスでも、入院する感染者の急増と国内でのオミクロン株確認により、感染拡大への対策を強化しています。6日月曜からは、国内で行われるすべての一般イベントやスポーツ・文化活動全般にワクチン接種証明が必要になるということです。
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