NATOが地中海で演習実施
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NATOが地中海で演習実施
NATO北大西洋条約機構が、地中海での演習を開始しました。
メフル通信によりますと、この数週間で西側諸国とロシアの緊張が非常に高まっています。
アメリカは、NATO加盟諸国とともにウクライナの西寄り政権と同調してこの数週間、ロシアがウクライナへの攻撃準備をしていると非難しています。
ロシアは、同国政府がウクライナ攻撃の意図を持つとする西側の主張を否定し、アメリカとその欧州内同盟国を、故意に緊張を煽っているとして非難しました。
「ネプチューン・ストライク22」と題されたこの軍事演習は、来月4日まで続く予定です。
NATOは声明において、「NATOの海上打撃・支援部隊司令部とアメリカの第6艦隊がこの演習に参加する」と発表しています。
NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長も24日月曜、東ヨーロッパにおけるNATO軍の強化について明らかにしています。
ウクライナ政府も、米政府からの軍事支援の一部として、2億ドル相当となる2回目の武器供与を受けたと発表しました。
ロシア政府関係者らから見ると、NATOはロシアの利益や要請を全く視野にいれず、緊張を増大させるような行動を取っています。
ウクライナ危機が発生して以降、NATO加盟諸国は東ヨーロッパ、特にバルト海や黒海において、大規模な軍事駐留や力の増強の動きを加速させてきました。この問題は、ロシア政府から大きな抗議を受けています。
さらにロシア政府の批判を常時招いているもうひとつの問題は、NATOが継続的に東ヨーロッパへの進出を試み、ウクライナやジョージアなどのロシアと隣接する東・中央ヨーロッパの国々をNATOに引き込もうと画策していることです。
ロシアは、NATOの東ヨーロッパへの拡大を自国安全保障に対する脅威と見ており、この軍事同盟の拡大の動きは緊張増大の原因になるとしています。